どれがお得なの?!WiMAX2+と他社LTEの内容を徹底比較

WiMAX2+と他社のLTEを比較1【規格・通信速度】

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WiMAX2+と他社LTEの規格

WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)とLTE(Long Term Evolution)はともに通信規格の一種です。サービス開始当初は第3世代通信システムと第4世代通信システムの間に存在する規格だったことで「3.9世代」と呼ばれたり、国際電気通信連合が4Gとして扱うことを認可したことで4Gとして扱われるなど、規格の呼称が不揃いでした。

しかし現在は、WiMAXの後継規格である「WirelessMAN-Advanced(WiMAX2)」と他社LTEの後継規格の「LTE-Advanced 」がともに、正式な4G(第四世代移動通信システム)に対応しています。

WiMAX2+と他社LTEの通信速度

WiMAX2+の通信速度は下りで「最大220Mbps、上りが最大10Mbps」です。他社LTEを見ると、例えばY!mobileが「下り最大165Mbps、上り最大10Mbps」で、docomo Xi(クロッシィ)が「下り最大225Mbps、上り最大50Mbps」となっています。そのため、僅差でdocomo Xiが最速の通信速度を提供していることになります。

しかしWiMAX2+は、最新の対応機種において3波キャリアアグリゲーション(WiMAX2周波数2つとau 4G LTEの周波数1)により下り最大370bpsを実現しており、その対応エリアは東京都渋谷駅の周辺をはじめとして他の主要駅や都道府県へと順次拡大を続けています。

また、WiMAX2+や多くの他社LTEには回線の混雑を防ぐ目的で設けられた3日間で3GB程度の利用制限があります。その上限を超えると大幅に通信速度が制限され低速化します。こうした制限が適用された場合、他社LTEの通信速度は128kbps程度まで低速化します。これは通常のブラウジングも遅くて困難な通信速度ですが、WiMAX2+は通信速度が制限中であっても1Mbps程度の通信速度が維持されます。

これは通常のブラウジングを行ったり、YouTubeにある動画を標準画質で視聴する程度ならストレスを感じることがない通信速度です。また通信環境によっては、制限中にも6Mbps程度の通信速度が出る場合があります。これはYouTubeの動画をHD画質で視聴可能な通信速度です。

WiMAX2+と他社LTEの比較2【通信エリア・通信速度制限】

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WiMAX2+と他社LTEの通信エリア

WiMAX2+を使った通信は、すでに全国の47都道府県のすべてにおいて利用可能です。現在では主要都市からその周辺へと、通信可能なエリアが順次拡大されています。また、WiMAX2+では「ハイスピードプラスエリアモード」を使用することで、人口カバー率99%の「au 4G LTE」を使用できます。

別途1000円程度の料金が発生しますが、それによりWiMAX2+を使った通信に未対応のエリアでも通信を行えます。そのため、他社LTEと通信可能なエリアを比較した場合に同等以上のエリアをカバーしていることになります。

WiMAX2+と他社LTEの通信容量制限

WiMAX2+や他社LTEには月間7GBという通信容量の制限が存在します。もし一ヶ月の間に使用した通信容量が7GBを超えた場合、通信速度が制限されて大幅に低速化します。通信速度の制限が適用された場合は、2GBで2500円の料金を支払って追加容量を購入することで速度制限を解除できます。もし追加容量を購入せずに制限を解除しない場合は、7GBの通信容量を超えた時点から月末まで通信速度の低速化が続きます。

しかし、WiMAX2+では「ギガ放題」という月額4380円の定額プランの契約を結ぶことで、月間7GBという容量制限が撤廃された容量無制限の高速通信を利用できます。ギガ放題の契約を結んだ場合にも回線の混雑を防ぐ目的で設定された3日間3GBの速度制限は存在しますが、その上限を超えて速度制限が適用された場合にも、1~6Mbpsという通常のブラウジングには支障がない他社LTEより高速の通信速度が維持されます。

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